午後3時開廷のところ、午後2時には原告=目黒区の職員が並び始め、私たちめぐろ被災者を支援する会も法廷の前に並びました。午後3時の開廷時には傍聴席は満員となりました。
前回の弁論からしてこの日の法廷は、証人尋問を決める流れのはずでしたが、冒頭原告(目黒区)側が、証人尋問に反対し、法廷はみなびっくり。事前に「証人不要」の書面提出はなし。理由は、「必要ない」「そのまえに宮城県からの証拠が必要でそのあとで考える」「目黒区議会の議決も経て提訴しているから間違いはない」などといろいろ言っていましたが、「職員が証人となることを嫌がっている」という印象しかありませんでした。
被告(被災者)Yさんの陳述書はすでに作成・提出済みで、山川弁護士は「必要ないということは、区側が『破産させるぞ!』と脅して立ち退きを迫ったことなど、そのすべてを認めるのだな」と反論。裁判長が「証人尋問は必要、原告(目黒区)が拒んでも裁判所が呼び出すことになる」と諭しても、原告(目黒区)側は認めず。
そこで、合議制3人の裁判官が協議のため別室へ。法廷の後ろの裁判官が入廷するドアから出て行って、10分近く協議、法廷の全員はかたずをのんで待ち続けました。この日2回も別室協議が。めったに見られない光景を目の当たりにしました。
結果は、宮城県からの証拠収集などは並行して行うが、「証人調べは原告側:目黒区住宅課長、被告側:被告本人Yさんの2人に対して行う」「次回日取りなどを決め、次々回実施。宮城県からの証拠などにより主張があれば追って提出してよいが、裁判は遅らせないですすめる」ということになりました。
東京地裁606号法廷 証人調べの期日決定
閉廷後、参議院議員会館地下会議室へ移動し集会を開催。メディア関係者、目黒区議会議員、国会議員(秘書)を含め36人での集会となりました。
報告集会では、山川弁護士より法廷でのやり取りなどについての説明がありました。それでこの詳細が明らかになりました。原告:目黒区側が、裁判の引き延ばしを図っているのかも、との解説に、報告集会参加の目黒区議(4月に改選、再任された区議および新人区議)からは、来年2024年春には目黒区長選挙があるのに??という声もあがりました。
さて、とうとう証人調べが実現することになりました。被告Yさんとともに、いっそう奮起して裁判に立ち向かっていきます。今後も傍聴支援などよろしくお願いいたします。